2020年から小学生の英語科目が始まりましたね。
英語学習を本格的に始めると英語辞書は必ず必要になってくると思います。
かつては紙の辞書を使う事が主流でしたが、現在では電子辞書を使っている小学生をたくさん見かけます。
でも正直、電子辞書と紙の辞書だったらどちらの方が学習効果が高いのでしょうか?
今回は小学生の電子辞書を使うデメリット・メリットを詳しく見ていきたいと思います。
また、実際に使用し始めるおすすめの時期、何歳から電子辞書を利用するのがベストなのか書いていきます。
小学生が電子辞書を使うデメリット

まずは、小学生が電子辞書を使うデメリットから見ていきます。

ひとつづつ見ていきます!
①ぶつけたり落としたり壊す可能性がある


小学生や小さいお子さんが電子辞書を使う場合、これはかなり気になるポイント。
使用時に落としてしまえばあっけなく壊れてしまう事もあります。
電気機器で繊細なのでぶつけたり落としたり乱暴に使うことは気を付けたいですよね。
移動時などはケースに入れることをお勧めします。
また使う本人にも大事に使うように指導しておきたいですよね。
②価格が高価


電子辞書の価格は、だいたい2万円から5万円。
小学生が使うものとしてはかなり高価な印象ですよね。
一方、紙の英語の辞書は数千円で買えるものが多いのでまず始めは紙の辞書の方が手に取りやすいです。
また、電子機器なので寿命もあることを忘れてはいけません。
リチウム電池を使用している物も多く販売されているので寿命としては、平均10年から15年程度です。
これだけの期間使用できれば元がとれそうですが、何らかの理由で途中で使わなくなった場合赤字になってしまう可能性があります。
③調べたい単語にすぐにたどり着いてしまうのでその過程で得られるものがない


電子辞書の場合、調べたい単語を入力すればダイレクトに答えにたどり着きます。
紙の辞書で調べているときだったら他の英単語を見比べながら探していた単語にたどり着きますが、電子辞書の場合【検索ボタン】を押したらすぐに結果にたどり着いてしまいますよね。
調べているプロセスがない分、記憶に残りずらいという事があると思います。
紙の辞書の場合調べたこと【プラスアルファ】があるけれど、電子辞書の場合は難しいです。
英単語の前後の単語もわからずに済んでしまいます。
語彙が増えない原因になります。
④書き込みができない


電子辞書の場合、もちろん書き込みができません。
私は学生の時は一度調べた単語にはマーカーで印をつけたり、類義語や同音の事に印をつけたりしていました。
再度調べて、同じ単語を調べてしまった場合は色がついているので覚えられていないのだとポストイットをつけて要注意単語と何度も覚えたりしていました。
現在電子辞書によっては色を付けたり、付箋をつけたりできるものもあるようですが使い込んでいった感覚は紙の辞書には劣るでしょう。
電子辞書だと書き込みができないので、同じ単語を再度検索してしまっても気づかない可能性すらあります。
なので、何度調べても記憶に残らないかもしれませんね。
また紙の辞書の場合、何度も調べたといことで得られる達成感を感じることができます。
⑤スペルの候補が出てきてしまうので自分でスペルを覚える必要がなくなってしまう


今の電子辞書はとても性能がいいので単語を入力している途中で予想して単語の候補が出てきてしまいます。
これ本来ならとっても便利な機能なんですが、小学生のうちからこの便利な機能に慣れてしまうのはちょっと怖い気がします。
スペルも覚えないし、覚えようともしなくなってしまう恐れがあります。
⑥アルファベット(あいうえお)を覚えられない


紙の辞書の場合「ABCDEF・・・・」と順番に並んでいるので調べるときにそのページにたどり着くように頑張ってアルファベットを唱えますが、電子辞書の場合それがありません。
アルファベット(ひらがな)の順番がわからないときから電子辞書を使うと、アルファベット(ひらがなの)順番を覚えなくなってしまいます。
感覚で順番がわかっているつもりでいても、紙の辞書を調べる過程で何度も繰り返されることでアルファベットの順番が定着していきます。
小学生が電子辞書を使うメリット


電子辞書を使う事は、デメリットばかりではありません。
もちろんメリットもあります。
①持ち運びが楽


なんといっても持ち運びが楽です。
電子辞書の重さの平均は200グラムから300グラム程度の物が多いです。
一方、紙の辞書は700グラムから800グラム程度。(ものによってかなり差がありますのであくまでも例として)
上記でもわかるように、紙の辞書に比べて電子辞書の方が500グラム程度軽くなることがわかりました。
つまり、カバンで持ち運んだ時に500㎖のペットボトル一本分軽くなります。



500㎖のペットボトルを持ち運ぶとかなりカバンが重くなるので、楽になることがわかりますね。
しかも、紙の辞書は一冊分で計算しているので電子辞書に入っている辞書数冊になるともっと重くなります。
持ち運びを考えると電子辞書はかなり楽になることがわかります。
②調べる時間が短縮される


電子辞書で調べようとすると検索しようとしている単語が出てきたり、調べた履歴などもあるためあっという間に調べられます。
紙の辞書だと、やっぱ時間がかかるのでかなりの時間短縮になります。
使用するのが小学生の場合、特に辞書を調べるのに時間がかかるので勉強効率はかなり上がります。
大量の単語を調べたときにはやはり助かります。
③一台で国語辞典・英和辞典などさまざまな辞書が入っている


最近の電子辞書にはさまざまな辞書が入っています。
英語辞書、国語辞書などの辞書に加え英検の問題集や学校の教科書、参考書なども入っている物もあります。
さらに、大学入試問題やビジネス用語が学べるような参考書が入っているものも。
一台で何役にもなってくれます。
子供の為に電子辞書を購入しても家族で使用できるし、試験対策なども入っているので長期間使用することができそうです。
④発音の確認ができる
現在の電子辞書では発音も確認することができます。
勉強していて「この単語の読み方がわからない」ってときありますよね?
そんな時でもボタン一つでネイティブな発音を確認することができるので小学生はじめ学生のお子さんにはとても便利な機能ですよね。
以下はシャープの電子辞書の映像にになりますが操作もとっても簡単ですよね。
⑤子どもの興味を引くことができる


機械が好きなお子さんって多いですよね。
パソコンのようなので、紙の辞書よりも興味を持って積極的に取り組んでくれます。
しかも、紙の辞書より簡単に調べることができるのでお子さんが使いたがることが多いようです。
また、ゲームやアニメなども入っているものがあるので小学生でも楽しんで興味を持って使える工夫もされています。
電子辞書は何歳から使うのがベスト?


では、実際電子辞書はいつから使うのがベストなのか、
結論からいうと小学生高学年、もしくは中学生以降だと思います。
我が家の娘は現在小学6年生になりますが、まだ電子辞書は買っていません。
その理由は、今はまだ紙の辞書で学んでほしいからです。
というのも、デメリットのところで書いた調べたいところにすぐにたどり着いてしまう電子辞書よりも、紙の辞書を引いてプロセスを大切にしてもらいたいからです。
一生懸命調べることで単語の記憶も頭に残るし、その前後の単語を目にすることも多くなる紙の辞書を少しでも使ってほしいという理由から我が家では電子辞書をまだ購入していません。
でも、もうすぐ中学生になるので電子辞書の購入を本気で考え始めたところでした。
娘の小学校はかなり英語に力を入れていますが、小学校の授業で辞書を使うところまでいっていません。
しかし、中学の授業では絶対辞書が必要になり辞書を毎日持ち運ぶのには重すぎますよね。
塾に通っていてかなりの量の英単語などを調べたい場合は小学生高学年から電子辞書を使うのは効率アップにつながるのでいいと思います。
ただ、紙の辞書が使いこなせるようになってから電子辞書に移行することをおすすめします。
小学校低学年から電子辞書は使いこなせない
小学生低学年のうちから電子辞書を使うのはお勧めしません。
というのも、紙の辞書を全く使わずに電子辞書からスタートしてしまうと紙の辞書で単語を引けなくなってしまう恐れがあるからです。
また、キーボードで入力するのにアルファベットがしっかり覚えられてないうちから効率が悪いと思います。
下の電子辞書のようにキーボードがアルファベットで書かれている物が多いのでタイピングができない小学低学年には時間ばっかりかかってしまいます。


以下のようにキーボードがひらがな表記の物もありますがせっかくキーボードを打つのであればローマ字打ちの練習をさせたいですよね。


小学3年生でローマ字の勉強を学校で学習することになります。
あわせてタイピングも練習していくとキーボードのローマ字打ちも出来るようになるので小学校高学年以上からの使用がよさそうです。
まとめ
今回は小学生が電子辞書を使うデメリット・メリットについて書いてきました。
デメリットもメリットも同じくらいにありました。
小学生に電子辞書を始めるおすすめの時期は小学校高学年から中学生以降です。
お子さんの様子や、デメリットも踏まえ使用しだす時期を見極めるのがよさそうです。
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