英検5級に不合格になってしまった方。
英検5級の受験者数は約30万人(年間)。
合格者数は約25万人(年間)ほどになります。
つまり合格率は約80%程度。
年間で5万人の英検5級受験者が不合格になっている計算になります。
東京ドームの観客収容人員が5万5千人なので、東京ドームに収容できるくらいたくさんの人たちが不合格になってしまっていることになります。
一言で合格率が8割と聞くと、合格が当たり前のように聞こえますがそんなことはないのです。
我が家でも、娘の英検5級の試験で不合格を経験しました。
でも全然落ち込むことはありません!
その次に受験したときには無事、合格することができました。
英検は年に3回チャンスがあるし、気持ちを切り替えて次につなげましょう。
本記事では、英検5級に落ちたお子さん(特に小学生)が次の英検試験までに対策するとよいことをまとめました。
英検5級が不合格だったときの親の心得
英検5級が不合格になった事が一番ショックなのはお子さんです。
そこに、親がガミガミや傷つく言葉をかけたときのお子さんへの影響を考えてあげましょう。
とにかく次につながるような前向きな言葉がけが大切だと思います。
マラソンランナーの高橋尚子さんの優勝インタビューでも「皆さん、諦めないで続けていれば、必ず、夢は叶います。だから、夢を諦めないで下さい」という言葉もあるように、諦めてしまったらそこで終わりです。
気持ちを切り替えて次に合格できるよう、『英語が嫌いにならないこと』が何よりも大切だと考えます。
親はとにかく冷静に「落ちてしまってもしょうがないよ」という心構えでいましょう。
英検5級の小学生の合格率は?
「実用英語技能検定」英検5級は、英検で一番簡単なレベル(級)とされています。
現在実施されている英検の級は、5級~3級、準2級、2級、準1級、1級の7つの級に分かれています。
英検5級のレベル詳細は以下の通りです。
英語力の目安レベル | 中学初級程度 |
習得すべき語彙数 | 300~600語 |
小学生の合格率 | 約81.4%(2015年) |
英検5級は英検の中で一番簡単なレベル(級)とはいっても、本来中学校で習う文法や単語が出てくるので小学生や小さいお子さんが不合格になってしまっても全くおかしくありません。
英検5級をノー勉で受験しようなんて運がなければ無理だと思ってください。
英検5級は小学生には難しい内容なのです。
英検5級の試験内容は、
- 筆記
- リスニング
- 録音形式のスピーキング試験
問題内容としては、家族や趣味・スポーツなどのことがメインとなります。
③の録音形式のスピーキング試験はリーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定するため合否には関係がありません。
二次試験の録音形式のスピーキング試験は自宅で受験をします。
英検5級のスピーキングテストの受け方はインターネットで面接官と録音しながら行っていきます。
スピーキングテストは絶対というわけではありませんが一次試験の合否に関係なく受験することができます。
つまり、英検5級の二次試験のスピーキングテストは合格率に関係がないのです。
今回の不合格は筆記試験とリスニング試験の結果になるという事です。
英検5級の合格ライン
英検の合格ライン、合格点は一律で設けられているわけではありません。
英検5級は何問正解で合格するとか、何問間違えたら不合格になるとかではないのです。
2016年からは英検CSEスコアに基づく判定となっていて、英検5級の合格に必要なスコアについては以下の通りです。
正答数をもとに技能別スコア(英検CSEスコア)を算出し、合格基準スコア(英検CSEスコア)に達した方は、合格と判定されます。なお、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能別スコアの合算で合否を判定いたします。二次試験はスピーキングのスコアのみで判定いたします。
各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません。
・英検5級合格点
一次試験合格点 419点(満点850点)
日本英語検定協会公式ホームページより
二次試験合格点 266点(満点425点)
上記の通り、一次試験の合格点が取れていれば幼児・小学生・中学生であれ合格となります。
英検5級の場合はリーディングとリスニングの2技能の試験となるので各425点ずつで満点850点となります。
419点が合格点となるので、およそ49%の正解で合格点が取れ、合格ラインに達成できるのです。
英検5級のリーディング(筆記試験)
英検5級の詳しいリーディングの試験内容は以下の通りになります。
1問目 | 短文の語句 空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 |
2問目 | 会話文の 文空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 |
3問目 | 日本文付き 短文の語句整序 | 日本文を読み、その意味に合うように与えられた語句を並べ替える。 |
まず、どの設問も英語で読んで答えるが基本となってきます。
リーディング試験は全て選択式のマークシートで行われます。
穴埋め形式の問題は、名詞や動詞、接続詞、冠詞などの覚えておけば解ける問題が多くあります。
また、並び替えの問題に関しては英文の意味を正しく理解することが必要です。
英検5級のリスニング試験
リスニング問題は以下の通りです。
文選択 | 会話の応答会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 |
会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 |
イラストの 内容一致選択 | 短文を聞いて、イラストの動作や状況を表すものを選ぶ。 |
リスニング問題も全て選択式のマークシートになります。
絵をみて解答をマークシートから選ぶので、できればリスニングで点数を取りたいところです。
英検5級になぜ落ちたか原因究明
英検5級にどこが原因で不合格になってしまったのか原因究明しましょう。
どこが足りていなかったのか確認して次の試験につなげましょう。
日本英検公式ホームページに今回の試験の解答が掲載されています。
必ず受けた英検5級の日程の試験解答と見比べて答え合わせと直しを行っていきましょう。
そして、どこが苦手なのか確認してください。
小学生が英検5級に不合格になってしまった原因で多いポイントは以下の通りです。
- 英検5級の単語が覚えきれていなかった
- 文法が理解できていない
- 英検5級の過去問に取組んでいない
ひとつづつ傾向と対策をみていきます!
英検5級の単語が覚えきれていなかった
英検5級の単語の範囲は300語から600語です。
出題範囲の英単語はしっかりと覚えていきましょう。
小学生の受験生の多くが聴き取りでは覚えているのだけど、スペルを見て読めない・読み取りができないという事があります。
スペルを書ける必要はないので、英単語の読み取りの練習は繰り返し行う必要があります。
文法が理解できていない
英検5級では中学1年生で学習する英文法が出題されます。
小学生には難しいですが、覚えていたら絶対点数が取れるのでしっかり勉強して試験にチャレンジできるとよいですね。
ポイントは現在形、現在進行形、canを使った表現、代名詞、疑問文、否定文、命令文などです。
筆記大問1では、文法そのものの知識を問う問題が3問程度出題されており、筆記大問3の語句整序(並び替え)でも文法ができれば解ける問題です。
次の試験の為に積極的に英文法も勉強していきましょう。
英検5級の過去問に取組んでいない
試験前に必ず過去問には取り組みたいです。
小学生にはあまり馴染みのないマークシートの試験なので解答用紙に慣れておく必要があります。
ひとつでもずれてしまうと大変なことになるし、塗り方にもコツがいるので小学生以下が初めて英検を受験する場合は過去問を実際に解きながら解答用紙の解答する練習をしておきましょう。
英検5級の試験時間は、筆記試験とリスニングの試験それぞれ25分ずつです。
時間内で正確に答えを導き出し、できれば時間内にすべての問題に目を通したいところ。
時間が足りず最後の方が空欄だったというのでは本当にもったいないです。
試験時間の使い方を何度も練習しておくことは合格への近道だといえますね。
もちろん、試験問題の傾向や問題形式など毎回似た問題が出題されるので何度も繰り返し解くことで正解率が上がり合格しやすくなります。
小学生におすすめの英検5級合格への勉強方法
英検5級に落ちた理由が分かったら、次の試験で絶対合格するためにお子さんにあった勉強方法で弱点克服しましょう。
英検も対策は我が家でも何度もチャレンジしていますが一か月前だと少し短い印象があります。
英検の試験は年に3回あるので4か月に一度試験があるという事になります。
できれば2・3か月前から、遅くても英検の申し込みをしたら勉強を開始しましょう。
おすすめの学習方法は、
- 英検5級のアプリを使い学習する
- 英検5級の小学生向け動画で学習する
- 英検5級の問題集を使い学習する
- 英検ネットドリル
お子さんにあった方法で学習を進めてくださいね!
①英検5級のアプリを使い学習する
英検5級対策のアプリが現在数多く出されています。
すきま時間や移動中などでもスマホから手軽に学ぶことができます。
アプリを使うと幼児や小学校低学年でも勉強している感じがしなくて抵抗なく取り組んでくれると思いますよ。
②英検5級の小学生向け動画で学習する
小学生向けの動画(You Tube)もたくさんあります。
お子さんが好きなものを積極的にに取り入れていくこともいいです。
ただ動画(You Tube)を見ているだけで試験に取り組むのはかなり危険なのでその後に問題集や過去問に取組み実践力をつけてからテストに挑んで下いね。
③英検5級の問題集を使い学習する
小学生向けの英検問題集は多く販売されています。
とくにマークシートの解答の仕方は実際に本物の紙に行うのがおすすめです。
④英検ネットドリル
我が家では旺文社英検ネットドリルを使い、合格しました。
本気で合格を目指してるならこれはかなりおすすめです。
英検問題集を多く販売している、旺文社から出版されている英検問題集が3冊分収録されているネット教材になります。
英検ネットドリルの内容は以下の通りです。
- でる順パス単
- 7日間完成予想問題ドリル
- 過去6回全問題集(CD別売)アプリでダウンロード機能付き
旺文社英検ネットドリルおすすめのポイントは、
- いつでもどこでも学習することができる
- ネットで学習するので子供のモチベーションアップにつながる
- 自動採点で親も楽ちん
- 分からない単語はクリックすると単語の意味を教えてくれる
- リスニングの時にCDをかける手間がない
- 何度も繰り返し学習できる
まる付けは自動でしてくれるし、リスニングはCDをかけなくても自動で流れます。
文法・単語・リスニングがまるっとこれ一つで習得することができるのでとても便利でした。
しかも、何度も繰り返し問題にチャレンジすることができるので合格に向かって学習することができますよ。
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まとめ
英検5級の合格率は約80%。
10人に2人くらいは試験に落ちてしまいます。
小学生には難しい試験という事がわかります。
- 英検は年に3回試験をしている
- 英検5級の合格点は419点
- 弱点を見つけ克服しよう
- 英検5級の試験勉強は1か月では足りない
- お子様にあった学習方法で勉強を始めよう
英検5級に落ちるのは普通です、落ち込むことなく次につなげましょう。
合格のためのポイントを押さえて次に進んでくださいね。
次の試験は合格できますように!
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